毎週日曜日更新
一節のお裾分け
第4節
快適な環境づくりを惜しむべからず
【発達障害サバイバルガイト 借金玉】
今回の一節のお裾分けは、机へのこだわりについてだ。
この一節は借金玉さんの「発達障害サバイバルガイド」に出てくる。ADHD当事者が自らの「どん底体験」から編み出した生活の知恵を余すことなく詰め込んでいる本で、この本には正直なところ、かなり助けられている。
というのも、私はおそらく、いわゆるグレーゾーンなのではないかと思っているからだ。
基本的に整理整頓や片付けは苦手だし、財布や鍵を無くしたことは1度や2度では済まない。マルチタスクはうまくできず、大きな物音に敏感で、クラブなんかはもちろん花火も苦手だ。集中力もあまり続かないが、スイッチが入ると寝食を忘れて集中することもある。
障がいを持つ児童の教育が専門の方に、「多分、僕もそうなんだけど、あなたもギリギリ健常者のグレーな人だよね。笑」と言われたことがあり、いやー本当にその通りだと感じている。
そんな僕もどうにかやりくりしてそこそこ生きてきたので、流石にどうすれば財布をなくす確率を減らせるか、うっかりミスを少なくできるか、部屋や身の回りを整理整頓できるかはわかるようになってきた。お金の管理も工夫してできるようになっている。
だがこの「発達障害サバイバルガイド」には、私だけでは見つけられなかった、もっともっとたくさんの生活の工夫について詳細な記載がある。
特に私の人生を大きく変えてくれたと言っても過言ではないのが、L字型デスクという工夫だ。
デスクを2つ使ってL字を作る。実際にやってみてわかったのだが、作業スペースの大きさはそのまま「脳のメモリ」の大きさに直結するというのはまさに本に書いてある通りだった。本に従ってモニターも増やし、椅子は動かない固定のものに替え(以前はバランスボールだった)、イヤーマフの代わりにノイズキャンセリング機能がついているJabraのイヤホンを使っている。
そしてその様子を写真に撮ってTwitterにアップしたところ、著者の借金玉さんが引用リツイートで「机と壁の間に自分が挟まるような配置にするとなお良い」とのアドバイスをしてくださり、引っ越しを機にレイアウト変更したところ、生産性はさらに爆上がりした。借金玉さん、本当にありがとうございます。
文章だけでは分かりづらいと思うので、写真も載せておく。
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この机で、今日も私は執筆している。
こうしろう
会社員・ライター・kamenotsuno.com運営
1992年 鹿児島生まれ。青年海外協力隊に従事するなど、ユニークな経歴の持ち主。自身のサイトkamenotsuno.comを中心に、you tubeにてカメのつのチャンネルの配信やno poleの第二期メンバー等、FtMに関する諸問題について、精力的に活動を行なっている。
好きなものは、カメとノート、カレー、黄緑色のもの、などなど。