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​毎週日曜日更新

一節のお裾分け

第31節

顔には、変わる部分と変わらない部分がある。

【人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門】
佐藤ブゾン貴子 著

顔の第一印象で、その人の性格や行動まで想像してしまうことがある。あの人は目がつり上がっていて性格がきつそうだなとか、口が大きくてお喋りそうだなとか、そんなことだ。私はそこには科学的根拠はなく、なんとなく勝手に抱いた印象なのだと思っていた。とはいえ、そういう印象を抱いてしまうということは何かしら根拠があるのではないかと、なんとなく考えることもあった。

今回のお裾分けは、佐藤ブゾン貴子さんの『人は顔を見れば99%わかる フランス発・相貌心理学入門』という本からの一節である。相貌心理学とは、しぐさや表情ではなく、あくまでも顔そのものの分析をするものである。この顔の分析は、どこの国・地域の人にも適用ができ、文化的側面などを背景としていないため、地球上の全ての人とのコミュニケーションに役立てることができるのだという。

つまり先に書いたような顔の印象で、その人の性格や行動・思考の傾向を勝手に想像してしまって固定の印象を抱いてしまうのは、あながち間違いではないということである。顔がいいとか悪いとかではなく、あくまで性格の傾向としてこういうところがある可能性が非常に高い

そしてこの本のでは、「こめかみがまっすぐな人は問題解決能力が高い」「目がパッチリ開いている人は、好奇心旺盛」「鼻の穴が見える人は、思ったことを率直に口にする」など、相貌心理学の中でも比較的簡単に分析ができるものについて数多く言及している。

私が興味深いと思ったのは、まず、顔には変わる部分と変わらない部分があるということだ。変わる部分とは、目、鼻、口、耳、肉づき。変わらない部分とは、輪郭、額、頬骨、あごなのだそうだ。目、鼻、口、耳、肉づきといった部分は、環境の影響を受けやすいため、同じ人物でもよく変わるが、額やあごといった骨格周りは、成長期を終えると大きく変わることはないのだという。これを読んで、そもそも目、鼻、口、耳が変わるということに驚いた。久しぶりに会った人の顔を認知できなかったり、顔つきが変わったなあと感じたりするときには、環境などの影響で本当に顔つきが変わっているということだ。

相貌心理学では、期間・部位からはその人のコミュニケーションスタイルなどを把握し、ゾーン(顔の中で一番面積が大きい部分)でその人のベースとなる思考・感情・活動傾向を読み取り、輪郭からはエネルギー量を見ていく。そして、顔を見るときのコツとして、もし唇が厚くも薄くもないなど、どちらでもないということであれば、その器官や部位については考慮しなくてよいのだという。

そしてさらにこの本の面白いところは、その顔の分析が単なる分析にとどまらず、この性格とこの性格の組み合わせの場合は、コミュニケーションを取る際にこういうことに気をつけたほうが良い、こうした声のかけ方をしたほうが良いなど、実生活で活かすための具体的なアドバイスが記載されていることだ。それによって、「ふーん、おもしろい」で終わらずに、実生活やビジネスでのコミュニケーションに活用することができる。

私の顔に当てはまりそうなものを探してみた。

・両目の間が目一個分よりも広い人は好奇心旺盛な一方で、意識散漫で一つのことに集中できない
・額が傾斜している人は思考のスピードが速い一方でときに早合点で他人への配慮に欠ける
・鼻の穴が見える人は、思ったことを率直に口にすることができるが、ときとして強引に伝える傾向がある
割とどれも当たっているように思う。これらはある言動ではなく、顔のパーツの作りという事実からの分析なので、主観ではなく客観的な確認にも有効そうだと感じた。

いろいろ調べてみるとウィキペディアでは「疑似科学」と称されていたため、科学的でない部分もあるかもしれないが、身の回りの人の性格と顔を思い出してみても、当てはまるように感じた。

自分の性格を客観的に判断したいときに、一つの参考資料にしてみてはいかがだろうか。

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こうしろう

​会社員・ライター・kamenotsuno.com運営

1992年 鹿児島生まれ。青年海外協力隊に従事するなど、ユニークな経歴の持ち主。自身のサイトkamenotsuno.comを中心に、you tubeにてカメのつのチャンネルの配信やno poleの第二期メンバー等、FtMに関する諸問題について、精力的に活動を行なっている。

好きなものは、カメとノート、カレー、黄緑色のもの、などなど。

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