れいれいのセカイ
Ray Hung 10,000字
ロングインタビュー
「Ray Hungとはどのような人物ですか」
そう問われて即答できる人はきっといないのではないでしょうか。
「Xジェンダー」「起業家」「ゲーマー」
幾つもの顔を持ち、刺激的な発信を行っているRayさん。
Rayさんの人生に影響を与えた4つのこと
異文化環境
ファッションと美容
ゲーム
音楽
これらを通じて、その半生と魅力を追いかけてきました。
【 自分の見せ方は自分しか決められない 】
Ray
今の自分に影響を与えたもの「異文化環境」が外的要因であるのに対して、「ファッション・美容」と言うのは内的に影響を受けたものです。
ーー
これはどう言うことなのでしょう。
Ray
20歳過ぎて、自分の見せ方を自分で選ぶようになりました。と言うか、自分の見せ方は自分でしか決められない。
それから着たいものを着るようになりました。そこから、少しずつ自分を好きになって「もっとファッショナブルでいたい」「もっと綺麗でいたい」と思うようになりました。美意識を高めると自分を好きになる。
ーー
実際に、自分の外的魅力には気づいていらしたんですか。もちろん、悪い意味ではなくて。
Ray
いやいや!とんでもないです。
ただ、自分が努力して、よく撮ってもらったら「よかった」と言う感じです。
ーー
そうなんですね。海外圏なら特に素直な気持ちで褒められることが多いとも思いますし。
Ray
本当にもう、そんなことなくて。「撮っていただいたら」と言う。でも、そこから体型に気を使うようになったり、もっと綺麗になりたいから、「肌を綺麗にしよう」とか「こんな風に肌って変わっていくんだ」とか、そう言った感情は生まれてきました。美意識を高く持ちたいと言う気持ちはあります。
ーー
結構「若い頃からハイファッションに身を包んでいる」といった印象だったんですが。
Ray
いや、もう全然‥。高校生の頃とか、本当に「いも」でしたよ(笑)機能性重視で。本当にユニクロとか。親に買ってもらった服とか‥ダンスもやっていたので、スウェット、ジャケットと帽子のストリートなスタイルでした。
ーー
Rayさんは、色々な性表現をweb上でしていらっしゃいますけれども、それはどういった基準で選ばれているのでしょうか。
Ray
自分に似合うものを着ると言うのが前提ですね。
ーー
それは、自分の気持ちに対して、コンフォータブルなものを着ると、言うこと?
Ray
そうです、そうです。
ーー
Rayさんは、色々な性表現をなさっていて実際に公開をしていらっしゃいますが、それも「今日はこんな気持ちだから、これにしよう」と言った感じなのですか。
Ray
そうです。その日に着たいものを着る。似合うものを着ると言う感じです。
ーー
意外ですね。こちらとしてはどちらかと言うと、Rayさんはファッションや美容を発信のツールとして使っている印象がありました。SNS上の、なんと言うか、もう少し戦略的に、と言う意味で。
Ray
それはないですね。着たいもの、似合うものを着ると言う派です。
コロナの前の2、3年は、ほとんど毎日誰かに会っていたんです。(れいパや東京ー鹿児島間の徒歩縦断)その時に写真を撮るじゃないですか。それは意識して服を変えたりしていました。そんな中で、ユニクロからH&MとかZARAとか知っていったと言う感じです。
ーー
物凄く(ブランド等に)こだわりがあるのかと思っていました。
Ray
いや、そこはあまり関係なくて。知っていくうちに「あ、こんな服もある」「こんな表現が出来る」と思いだして、そこから世界が広がっていったと言う感じです。
ーー
楽しいですよね。
Ray
ファッションと言うのは自分にとって、幸せを感じる行為と言うか、娯楽だと思います。
(続く)